山上少年も高校生の時代となり16歳を迎え自動二輪の免許を取得した、当時は大型、中型の免許区分がなく二輪車なら何でも乗れるいい時代でした、そして男子高校生、今一番欲しいものは、バイク　何で　勝子いいから女の子にもてるから　など学校の休み時間はバイクの話しで盛り上がった時もあった　ナナハン　７５０もバイク好きの流行りの代名詞にもなりました、山上少年もブームにあやかりＣＢ７５０Ｋ２を川崎市の宮崎台の知り合いから譲ってもらいました、勿論中古車です、確か１９万円だったと記憶しています、初めての宮崎台、初めての国道１６号、初めての2車線、そして初めてのナナハン、無謀にも程があるドキドキしながら何とか家に着いた時には助かったと安心しました、なぜかと言うと、あまり話したくないけど、実は道中路線バスに２度挟まれガードレールや塀に手をこすって怪我をし、おまけに転倒して身体じゅうあざだらけだした、母親には　なんで怪我してるのと聞かれましたが、バイクで転んでないとバレバレの噓をついてその場を凌いだ気がします、そんなことより、そこには命の次に大切な物を手にした、目を輝かせている山上少年の力強い物を感じないわけにはいられなったと思います。　　　　　　　　　　　　つづく

 

  大船渡からサンマが届いた。

3.11の東日本大震災の際、

高速道路が通行可能になった４月に、豚汁と焼きそばの材料と水を積んで炊き出しをしに行った。

（山上輪業ツーリングチームメンバー、守屋さん・荒井さん・望月さん・社長・寿美）

その時、陸前高田の現地でただ一人、手伝ってくれた人の母親から送られたサンマだ。

縁があって、なんとお付き合いが続いている。

　

 　震災後すぐに、自転車組合からの声掛けで自転車をかき集め、社長が三崎港に届けた。

『三崎港から船で〜』と新聞にも掲載されたような記憶がある。

しかし、のちに船が港に着けなかった。着く港がない。とも聞いた。

「車も流され、道路も信号もなくなり、車があってもガソリンスタンドは長蛇の列。

給油制限もあって、斎場に行くにも一度では足りなく、もう一度並んだとのこと。

近所の斎場はなくなってしまい、遠くの斎場まで行くにはそうするしかない。」とのことだった。

そんなことを現地で生の声を聴いて、足になるバイクを届けよう!!と思った。

　バイクを集め、整備し、山上輪業名義でナンバープレートを取り、自賠責保険を入れ、

ヘルメットをつけてすぐに乗れるようにした。

１０台位を山上輪業スタッフ４人(社長・寿美・陣・群)で陸前高田に

山上輪業の大きいトラックと軽トラックで届けた。

「逗子ナンバーのバイクが陸前高田の街中を走って役に立っているかなー!?」「ガンバッテ〜」と、

震災後の被災地に思いを馳せた当時ことを振り返り、思い出した。

 

私たちも逗子で頑張らねば・・・と、美味しいサンマをいただきながら思った。ーSー